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ベース車輌、外装、収納庫の改良

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マックスエアーの取り付け



注意!!

ショックアブソーバーは、ブレーキや舵取り装置同様、 重要保安部品です。
整備の資格を持たない者は、本人名義の自動車の整備のみ認められており、完了後陸運支局認定工場での点検が必要です。
実際そんなことしている人はいないかもしれませんが、あくまでも自己責任でお願いします。
よって、当コンテンツを参考にして発生した、あらゆる損害に対し一切の保証、賠償は致しません。
そのことを踏まえた上、自己努力で怪我や事故を防ぎ、安全第一で作業してください。

フォング号にマックスエアーを取り付けたときの手順です。
ダブルウィッシュボーンのようなサスとは違い、板バネとショックアブソーバーですので、 ある程度の整備知識と工具があれば比較的簡単ですので、十分DIYでできます。 同系車種にお乗りの方は参考にして下さい。
フォング号の仕様はカムロードディーゼル4WDですが、詳細はスペック表でご確認下さい。


写真作業内容備考
セット一式 まずは全部品を確認し、どの部品がどういう役割をして、どういう風に取り付けるのか頭に入れます。 これは取り付ける日ではなく事前に行うほうが良いでしょう。頭で取り付け工程をイメージします。
コンプレッサーの取り付け場所によって配管、配線が違ってきます。 無駄なく配管や配線するために事前にイメージします。

この時点で何が足りないか、欠品部品が無いかも確認します。
事前作業
必要材料 私が用意したものは、配線コード、シールテープ、防振材、防音材、タッピングビスです。
当然組み付けるための工具類も必要です。圧着端子等もあった方が良いでしょう。 ドリルも無いと穴が開けられません。
念のためシールグリース(高真空)もあるとよいでしょう。 潜って作業しますのでツナギ等の汚れてもいい作業服があると便利です。 エア漏れチェック用に霧吹きも用意しておきましょう。
事前作業
ランチョ まずは準備作業から始めます。これは事前に可能なのでゆっくり確実にやりましょう。
通常ランチョはダイヤルを回すことによりシリンダーを押し込み、減衰力を可変します。 室内から可変するためには、エアの圧力でシリンダーを押し込みます。 そのためにエアバルブに交換します。六角ボルトを外すだけですので簡単です。
事前作業
エアバルブ 説明書を見ながらガスケットとゴムパッキンを組んでエアバルブを取り付けます。 事前作業
ブーツ ブーツを履かせたらランチョはひとまず終了。 事前作業
コンプレッサー コンプレッサーにT型ジョイントを組みます。逆流防止バルブがついてますので方向に注意します。 ネジ部には必ずシールテープを巻きます。エア漏れ用も止水テープも基本的に同じです。 巻き方はネジを締めこんだとき剥がれない方向です。 事前作業
コントローラー コントローラーもエアバルブを組んでおきます。もちろんシールテープを使わないとエア漏れします。 イルミネーション配線も束ねておけば後々楽です。 事前作業
穴あけ さていよいよ取り付け開始です。マックスエアーはエアーを入れないと走行不可です。 途中トラブルがあるかもしれないので、ショックの組み付けは最後にします。 そうすればギリギリまで車を使用できますので、最初は配管及び配線を完了させます。

まずはコンプレッサーの位置を決めます。私の場合サードシートの壁側にしました。
右側に穴をあけるため、右側の前後輪に段差プレートをかまし、車輌の下に潜り穴あけ箇所を確認します。 車輌のフレームとシェルのフレームを避ける場所を特定し、室内から穴をあけます。
約30分
作戦会議

アクセスホール
穴あけが済んだら、再度潜って確認します。成功したなら、潜ったまま作戦会議です。 配管をどう通して行くかをじっくり考えます。ホースは無駄に使うと足りなくなります。 効率良く配管するために、どこにジョイントするか等じっくり考えます。
私は30分以上潜りながら作戦を練りました。難関はキャブ部への配管です。 カムロードのアクセスホールは助手席下に4つあるようなので、そこを目指して配管及び配線をします。 配線は室内を通すことも出来ますが私は車両用バッテリーから電源を取ったため、 エアホースと一緒に車外から助手席下のアクセスホールを利用しコントローラーまで配線しました。

助手席の下をめくるとアクセスホールが4つあります。そのうちの2つを使って配管&配線します。 パッキンを外したら裏返しにして真ん中をはさみで切り元に戻すと、穴の開いたパッキンが出来上がります。 足元なので踏まれて荷重がかかります。 パッキン無しだとエアホースに傷がつきエア漏れの原因になりますので、必ずパッキンは使用します。
約3〜4時間
ツールボックス カムロードの場合コントローラーはツールボックス上以外適当なところが見当たりません。 ツールボックスをばらして、室内配管します。 ネジ数本外せば簡単にばらせます。 約5分
アクセスホール

イルミ配線

コンプレッサー
後ろに配管及び配線用のアクセスホールを開けます。 私は開けてから気が付きましたがボックスを戻すとき後ろ側が狭いため、 なるべく下のほうに開けたほうが良いです。

次にイルミネーションを接続します。 ライトスイッチと連動させるためにシガーライターのイルミを分岐タップを利用して取ります。 センターパネルははめ込み式なので上部を引っ張れば簡単に取れます。 裏からシガーライターのところを見ると、横に灰色のカプラがあります。 そのカプラの緑の線がイルミネーションですので、ここから分岐します。 ショート防止のためマイナスは必ずボディアースで取りましょう。

配線が済んだら、ちゃんと動くかコンプレッサーを起動してみます。 無事起動したらコンプレッサーを固定します。 私は防振マットと防音ゴムを挟みタッピングビスで床に固定しました。 コンプレッサーは小さいので、狭いところでも設置可能です。
固定したら穴にコーキングを施し、水や排気ガスの侵入を防ぎます。
約10分
フロント 配管と配線が終わったら、いよいよショックの組み付けです。 ランチョはエアを入れなくとも使用できますので、トラブルが起きたときでも車が使えるようにランチョから組みます。
よっぽど器用な人じゃない限り、タイヤを外さないと無理ですので、ジャッキアップしてタイヤを外します。
片側約10分
フロント

フロントノーマル
タイヤが無ければショックは剥き出しになるので上と下のボルトを外すだけです。 最初は下を外したほうが良いでしょう。スパナ2本で外せますがソケットレンチのほうが楽です。 インパクトレンチなら後ろのボルトを押さえなくても、2秒で外せます。

ノーマルショックの上のナットはスパナで回してもケースごと回ってしまい外れませんので、 上部のマイナス状になっている部分をモンキーで押さえて回します。 私の車は納車半年経っていないのに、助手席側の上部は滅茶苦茶固くて、モンキーで押さえていた部分がなめてしまいました。 仕方なくバイスプライヤーでガッチリ挟み込んでみたのですが、それでもなめてしまうため、 エンジンルームを開け左手でショックのケースを押さえエンジンルームからインパクトレンチで回し、 ようやく外すことが出来ました。運転席側はモンキーで押さえて外せましたが、 もしなめてしまったときは先ほどのような手が使えません。
私は不運にも助手席側は固くて簡単に外せませんでしたが、通常はモンキーで押さえて外せます。 ダイナ、トヨエースのサービスマニュアルでもモンキー等で押さえて外すと書いてあります。 もし固くて外せない場合、トヨタのディーラーに文句を言えば、何とかして緩めてくれるでしょう。 必要以上のトルクで締めてあるナットなので、当然無料でやってもらえるはずです。
片側約10分
フロント ノーマルのショックを外したら、逆の手順でランチョを組みエア配管したら終了です。 逆側も同じ手順で組みます。 片側約10分
リヤ いよいよリヤのマックスエアー取付けです。 リヤタイヤに段差プレート等をかまして、作業スペースを広くします。 潜っての作業ですのでジャッキを使うと危険です。 後部に排水タンク等がある場合は無理ですが、スペアタイヤの方は外しておくと更に広くなります。 約5分
フロント フロントと同様に上下のボルトで固定されていますので外します。 リヤのボルトは普通に外せますが、ショックがガイドに固着しているので、外すときに少々難ありです。 プラスチックハンマーやバールが必要な場合もあります。新車のうちなら手でも外せるでしょう。 片側約5分
フロント ノーマルのショックを外したら、逆の手順でマックスエアーを組みエア配管したら終了です。 フロントと違いジャッキアップしていないので、リバウンドしてショックが伸びたときを想定し配管は余裕を持たせてください。 片側約5分
漏れチェック
コントローラー
組みあがったらエアを6kg〜7kg入れます。 霧吹きに水と少量の洗剤を入れて、各ジョイント部やバルブのエア漏れをチェックします。 漏れが見つかったら接続しなおしたり、シールテープを巻きなおしたりしてエア漏れをなくします。
私の場合ランチョ付け根のエア漏れが激しかったためバルブとチューブを交換しました。

現在リヤのマックスエアー配管のエア漏れはシールグリースを使わなくとも皆無です。 フロントランチョは霧吹きでチェックしても漏れは見つからないのですが、1時間に1kg程漏れてしまいます。 怪しいのはランチョ付け根のエアバルブなので、シールグリースを塗布してみましたが変わらず。
霧吹きでは細かい泡がたくさん出来て見難いので、各部に指でシャボン液を塗布しじっくり観察しました。 発見しました!T字ジョイントの隙間から漏れていました。再度締め直しチェック。 一日経っても漏れることなく、完全にエア漏れがなくなりました。
約1時間


取付けを行ってみた私の感想は、配線と配管がもっとも大変でした。 特にキャブの下はエンジン等の部品がギッシリ詰まっていて隙間があまりありません。 そこからアクセスホールに通していくのは、かなり根気が要ります。
それ以外は乗用車に比べトラックは単純構造ですので、比較的簡単に作業できます。 とはいえ作業効率は工具や道具次第です。 持っていない方はこれを機に「段差プレート」「ソケットレンチセット」「電動ドリルドライバー」「圧着端子セット」は、 揃えた方が良いかもしれません。 余裕があればインパクトレンチも非常に便利です。

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