フォング号のアクアオアシス化

ヒートエクスチェンジャーが予想外の能力で、60リットルタンクを短時間で40℃以上に出来てしまう。 快適に温水が利用できるのはいいのだが、シャワー、洗い物、手洗い、洗顔、歯磨きと贅沢に使うと、 一晩で50リットルは消費してしまいます。もう少しタンクにゆとりが欲しいと思うようになりました。

私のヒートエクスチェンジャーは後付けなので、循環用のタンクに変更したことにより、 元々ついていた60リットルステンレスタンクが余ってしまいました。 捨てるのも勿体無いし、倉庫の肥やしで朽ち果てるのも勿体無い。 何とか利用することが出来ないか検討しました。

シート下に設置するために作られたタンクなので、スペースさえあればセカンドシート下に入るはず。 メジャーで計測すると、ヒートエクスチェンジャーを移動してギリギリのスペース。 とにかく挑戦することにしました。
本当にギリギリですがタンクは納まりました。ラジエーターホースがちょっとばかりきついカーブになっているのが不安。 ホースを短くすれば、少しは解消しそうだけれど、ホースを外すとLLCが漏れるので、 エア抜き作業が必要になり面倒なので取り敢えず放置することに。(爆)

悩んだのは配管方法。サード下にあるタンクの穴は上部に5つ。 内訳は大きい給水用に残りの小さいのは、ポンプで17リットル温水タンクに送るものと、エア抜き、 ヒートエクスチェンジャーの送りと返り。下部には排水用が1つ。
セカンドシートに入れるタンクは、上部3つに下部1つ。ヒートエクスチェンジャーの送りと返りが無いだけで後は同じ。

最初に思いついたのは、排水同士を繋げば水位は同じになり、1つのタンクに給水すれば満タンになる。 しかし、温水の温度をまんべんなく一定にするのは難しい。また給水すると温度が下がってしまう。

次に考えたのはエスカレーター方式で、セカンドシートタンクに給水して、ポンプでサードシートタンクに送って使う。 これなら給水しても温度が下がることは無いのでこの方式に決定。

エスカレータ方式セカンドシートタンク エスカレータ方式サードシートタンク

複雑な配管だがなんとか完成。不安なのはホースが長いため給水がうまくいくかどうか。 また将来折れ曲がりが発生したら、塩ビ配管化が必要なんではと…
コーキングが乾くのを待って次の日浸水式。ん!?全然水が入っていかない。(爆)
高低差があるからなんとかなるかなぁと思っていたけど、アップダウンがあるため抵抗が大きく、 水が押し返されて殆ど給水できない。要するに失敗である。(泣)
うーん、オアシスは蜃気楼だったのか…
ここまできて諦めるわけに行かないので、別の方法を考える。 まぁ、最悪排水同士を繋げばよいのだが、使い勝手が悪い。 知恵を搾り出した結果、セカンドシートタンクの給水口からの給水を諦めて、 各々単独で給水できるように配管しました。

独立型セカンドシートタンク 独立型サードシートタンク セカンドシートタンク給排水

この配管に変更し全て試運転しましたが、問題無く使えるようになったのでした。めでたしめでたし。 でも2つばかり面倒なことが。セカンドシートタンクはホースをしっかり連結して、水圧利用の給水方式であること。 そしてサードシートタンクも給水口より直接入れることが出切るようになったものの、エア抜きの穴が無い為そのままでは使えない。 セカンドからポンプでサードに送るホースにコック付きT型ジョイントをつけて給水時はコックを開けてエア抜きしないとならない。 でもこれで何も問題無く使用可能。もちろん現地給水も可能。
最初からこの方式を思いつけば高額の32φホース6mも買わなくて済んだのに…
しかーも、太いホースを渡すためにジグソーでシートをかなり大きく切り刻んでしまった。(爆)
何はともあれ、晴れてアクアオアシス フォング号が完成しました。(笑)


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